PUBLIC FASHION LIBRARY

世界の服飾を、根拠・画像権利・訂正履歴とともに公開しています。

PERSON FILE · 002

ジャクリーン・ケネディ
服が担った外交と記憶。

服は若い政権のイメージ、訪問先への敬意、歴史を残す姿勢を伝える媒体でした。着用者だけでなく、デザイナー、アトリエ、スタッフ、家族、メディアまで追います。

RANGE
1929—1994
FOCUS
外交・編集・保存
1962年のインド親善訪問。服、場所、外交が一枚のカラー公式写真に残ります。Photo: Cecil W. Stoughton / John F. Kennedy Presidential Library, Public Domain画像資料 Public Domain Mark 1.0

LIFE × DRESS

人生と装いを、同じ時間へ。

『スタイルアイコン』だけで止めず、学び、仕事、外交、喪、出版、保存活動へ服を戻します。

  1. 歴史・文学・編集を学ぶ

    ニューヨーク州生まれ。フランス留学を経てフランス文学の学位を取得し、VogueのPrix de Parisを受賞。

  2. カメラを向ける側

    Washington Times-Herald紙のInquiring Camera Girlとして、市民を撮影し取材しました。

  3. 婚礼と見えにくい制作者

    ジョン・F・ケネディと結婚。ウェディングドレスを制作した黒人クチュリエ、アン・ロウの仕事も同じ記録に戻します。

  4. 若い政権の視覚言語

    31歳でファーストレディに。就任式のカッシーニのコートとピルボックス帽が政権像の一部として報道されました。

  5. 外交・テレビ・色

    ホワイトハウス・ツアーでは赤いChez Ninon製ドレスを着用。多くの視聴者は白黒で見ました。インド・パキスタン訪問は鮮やかな公式色写真に残ります。

  6. 喪と記念

    大統領暗殺後に国葬を計画し、記念図書館の設立を進めました。1968年に再婚し、1975年に再び未亡人となります。

  7. 編集と保存

    Viking Press、Doubledayで編集者として働き、都市の歴史保存にも関わりました。選び、構成し、残す仕事が服の外へ続きます。

1962年のニューデリー。着用者だけでなく、訪問先と外交上の関係を同じ資料から読みます。Photo: Cecil W. Stoughton / John F. Kennedy Presidential Library, Public Domain画像資料 Public Domain Mark 1.0

DIPLOMACY IN FRAME

服だけを切り抜かない。

1962年のニューデリー。衣服の色と形だけでなく、ネルー首相、訪問先、公式写真を作った撮影者までを一つの出来事として読みます。

RELATIONSHIP MAP

一人の装いを作った、関係の網。

JACQUELINE
KENNEDY
01

OLEG CASSINI

公式衣装の多数を担当。ただし彼一人が『ジャッキー像』を作ったとはしません。

02

ANN LOWE

1953年婚礼衣装の制作者。著名な着用者と見えにくくなった作り手を同時に記録します。

03

CHEZ NINON · MARC BOHAN

1962年テレビツアーの赤い服は、BohanのDiorモデルをもとにChez Ninonが制作。デザイン元と実制作を分けます。

04

STAFF NETWORK

Anne Lincoln、Kay McGowan、Letitia Baldrigeらが、スケッチ、注文、旅程、受渡しをつないだ実務の担い手。

05

JOHN F. KENNEDY

夫婦関係だけでなく、選挙、公式訪問、芸術行事、死後の記念事業へ関係を広げて追います。

06

MEDIA

本人は新聞写真家から、世界で最も撮影される人物の一人へ。服の色と形は写真・白黒テレビ・雑誌で別の記憶になりました。

SOURCES

人物記録の基礎資料

JFK Library — Life of Jacqueline B. Kennedy(新しいタブで開きます)The Met — Jacqueline Kennedy: The White House Years(新しいタブで開きます)Smithsonian NMAAHC — Ann Lowe(新しいタブで開きます)